義経

そういえば感想を書いてなかった。今週はゆかいな平家ファミリーの出番は少なくて残念だ。まあ主役じゃないから仕方ないけど。そうなると俄然存在感を増すのが源頼朝こと中井貴一だ。義高出奔から処刑に至るまでの複雑な感情を、それを吐露する台詞なしで表情で見せていたのはさすが。やはりあの年代では日本を代表する俳優なんだろうなぁ。
今回のドラマは別として実際のところは、頼朝としては義高の存在は後顧の憂い以外の何者でもないし、おそらくは積極的に亡き者にしたんだろうが、まあそれはそれ。今回のサブタイトルは「頼朝非情なり」とあったが、少なくともこのドラマの中ではぜんぜん非情じゃないじゃん。重衡もとりあえず助けているわけだし。
しかし、僧兵上がりの弁慶や漁師上がりの駿河次郎はともかく、山賊上がりの伊勢三郎まで義高処刑に際してあんなに泣き崩れていたのは不思議。たぶん山賊時代にはもっと非道いこといっぱいしてきたと思うんだけど。