プー的チャイナビ その3〜赤いパスポートぎゅっと握って

そういえば書き忘れていたが、旅行センターで予約を完了した際に「パスポートのコピーを持ってきてください」と言われて家族3人分のパスポートを探したところ、なんと妻のパスポートが7月で失効していた。なんでこんな時期に失効? と思ったが、そういえば10年前の夏は「今世紀最後」のウルトラクイズがあったんだっけ。当時自分は仕事の関係でどうしても東京ドーム予選当日に休めず、結局泣く泣く参加を見合わせたんだよな〜。当日は確か台風が接近していて、家で呼び出しの電話を待ちながらドームに思いを馳せていたっけ。ドーム予選に参加した友人から何本か電話をもらい、電話の向こうを羨んだのも懐かしい。あれからもう10年か〜。いまもしウルトラクイズが復活したとしても、果たして休みを取ってまで(そして妻子を残してまで)参加できるかな....。
などとしばし感慨に浸ったが、とりあえず早急の課題としてパスポートを再取得してもらわないとウルトラどころか中国にも行けない。幸い旅券センターが徒歩圏内にあることもあり、大急ぎで手続をした結果出発の前の週には発行できることになった。いやー、申し込むのがもう少し遅れたら大変なことになるところだった。危ない危ない。今回の旅行は一事が万事こんな感じでいろいろな準備が後手後手に回った感があった。まぁ、ずいぶん急に決まった話だから仕方ないところだが(結果的にはそれもまた楽しい)。
さて前回までの記事を見るとまるで妻とプーだけが北京に行きたがっていて私の意向が入っていないように読めるが、決してそんなことはなかった。
私は高いところが大嫌いだがどういうわけか飛行機に乗るのはそれほど嫌いではなく、せっかく休みが取れるなら(そして予算が許すなら)近場ではなく海外に行ってみたいという気持ちもあった。もともと大学時代に第二外国語で中国語を履修していたこともあり、中国にもそれなりに興味がある。
そしてもうひとつの大きな理由はやはりオリンピックだ。プーの影響もあり、また時差が少ないこともあって、今年のオリンピックは過去にないほどテレビ観戦の機会に恵まれた。基本的に私は見るだけなら大概のスポーツは好きだ。と書くと昔からの友人知人の方には意外に思われるかもしれない。確かに高校時代くらいまでは野球と相撲以外のスポーツにはほとんど興味がなく、ワールドカップやらトヨタカップやらで盛り上がる友人の話の輪には入っていけなかったものだ。ところが大学に入ってみると、どういうわけかサークルの仲間が揃いも揃ってスポーツが大好きとあって、彼らの影響で少しずつスポーツを見るようになり、面白さが少しずつわかってきた。もちろん知識やら鑑賞眼などといったものはまだまだ及ぶべくもないが、自分なりのスポーツ観戦を楽しむようになってきた。
そんなこともあって、オリンピックが閉幕したとはいえ、その熱戦の舞台になった場所を興奮冷めやらぬうちに自分の目で見てみたい、という思いがあった。そしてプーが「オリンピック行きたいね〜」と言っているのを見るにつけ、こんなに行きたがっているなら連れて行ってやりたい、という思いも強くなっていた。
ということで旅行を予定している期間内にオリンピック会場がどうなっているかを調べてみたところ、その時期はパラリンピックが開催されていることが判明した。確かにパラリンピックはオリンピックの直後に行われるのが恒例化しているのだが、どれくらい間を空けるのかは知らなかったので(実際、秋ごろにやるのかな〜などと漠然と思っていた)ちょっと嬉しいびっくりだ。かつて仕事の関係で全国障害者スポーツ大会に縁があったことがあり、それ以来障害者スポーツにも多少の興味はあった。パラリンピックならそんなにチケットの確保も難しくないだろうし、市内観光のついでにちょっと覗いてみることにしよう。とこの時点ではまだ軽く考えていたのだが....。