プリン、10歳の日に

ぱくりタイトル第2弾(こっちのほうがより原型に近い)。
プリンは4月16日が誕生日だ。デビューしたのが1996年なので、今年で10歳になった計算になる。
私がプリンと出会ったのはデビューの翌年かその次くらいの年だったと思うが、何の気なしに立ち寄った百貨店の文房具コーナーでふと見かけたシャープペンのイラストが微笑ましく思わず衝動買いしたのが始まりだった。黄色くてまるまるした犬が、一回り小さいネズミやハムスターと「わーい」とかいいながら仲良く遊んでいる絵に、何というか無邪気な子供の頃を思い出して手放し難くなったのだ。その犬がプリンであり、ネズミとハムスターがマフィンとスコーンという名前であることはあとから知った。
それから少しずつプリンの商品を集め始めた。そのころはプリンが売り出し中だったので、百貨店のサンリオのコーナーに行けば商品はいくらでもあった。とはいえ当時の自分は独り者だったので、サンリオのコーナーはなんとなく場違いな気がして、遠慮しながら少しずつ買い続けていた。
その後いまの妻とお付き合いするようになり、それまでプリンのことを知らなかった妻も幸いにしてプリンを好きになってくれた*1。そして妻と2人なら堂々とサンリオのコーナーに立ち寄れるようになった。おかげで我が家のプリングッズの数は飛躍的に増えた。
そんな2人が結婚し、購買力が倍増した頃になって、皮肉にもグッズが店頭から姿を消し始めた。それでも我々は執念で集め続けた(笑)。それもこれもプリンの持つ「癒し」の力によるものだったんだろう。
なかでもある日通販で見つけたプリンのぬいぐるみは我々夫婦の心を直撃した。そのプリンが届いて以来、家族の一員としてあちこちに連れて行くようになった。箱根、大阪、台湾....。
そしてプーが生まれ、今日は家族3人+プリンでサンリオピューロランドの「プリンバースデーパーティ」というイベントに行ってきた。思えばプリンと出会った頃は独り者だった自分が、結婚し、子供が産まれ、こうして家族でプリンの誕生日を祝っているというのはなんとも幸せなことだ。もう何年か経ってプーが物心ついたとき、プリン好きになってくれるかどうかはまだわからないが、もし家族みんなで世代を超えて同じキャラクターを愛し続けることができたら、どんなに素晴らしいことだろうか。これこそは10年という歴史がなせる業だ。
そんなわけでサンリオには、たとえ昨日今日のぽっと出のキャラクターが一時的に人気が出たからといって、昔からのキャラクターをないがしろにするようなことがないよう、強く強くお願いしたいところだ(いちばん言いたいのはこれ)。

*1:今では私に勝るとも劣らないプリン中毒だ(笑)。