ファミリーペットSUNちゃん(2)

プーをつれて散歩がてら出かけた本屋で見つけたので早速購入。1巻が出てからずいぶん経っていたので2巻が出ていることは知らなかったんだが、やはり期待に違わぬ面白さだった。
私が岡崎二郎氏の作品と出会ったのはいつごろだっただろうか? たぶんビッグコミックで「アフター0」を読んだときなんだろうから、もう15年近く前になるだろうか。今までに刊行された単行本が実質20冊程度だからどちらかというと寡作の部類に入るんだろうが、数が少ないぶん外れがなく、常に良質な楽しみを提供してくれる。私もこれまで漫画をずいぶん読んできたが、いま現役の漫画家の中ではお気に入りナンバーワンといっても過言ではない*1
岡崎二郎氏の作品はよく「藤子・F・不二雄のSF短編の衣鉢を継ぐ作品」と評されるが、藤子F氏の作品がともすれば救いようのない結末になることがある*2のに対し、岡崎二郎氏の作品は基本的には温かみに溢れたラストを迎えることが多く(例外もある)、その点で藤子F氏のSF短編よりも自分としては気に入っている。まぁ、これは気分の問題なので、どちらが上というわけではないだろうけど。
それにしても氏の作品群を読むと、かなり豊かな知識に裏付けられたものであることを感じさせられる。この人はいったいどういう経歴の持ち主なんだろう? 気になるところだ。

*1:さすがに手塚、藤子F、石ノ森といった先達の各氏は別格として。

*2:「ある日....」や「ヒョンヒョロ」などがいい例。