はじめての海外旅行 その5

グアム空港に到着。機を一歩でたとたんに周囲の空気が変わる。成田では3枚重ね着していたのを機内で1枚脱いでいたんだがそれでも暑い。人の流れに従って入国審査の列に並んでいると突然警報が鳴り響き、英語のアナウンスが入る。何だ何だ?と不安に思っていると続いて日本語のアナウンス。「ただいま空港内で異常事態が発生しました....」はい? しかし係員も慌てることなく淡々とそれまでの事務を進めている。そのうち自分たちの番になり、滞在日数や宿泊先を聞かれて問題なく入国。いったい何の異常事態だったんだ? 今も謎のまま残る。荷物をピックアップし、旅行会社のカウンターでベビーカーと携帯電話を借りる。ますます荷物が増えた。現地ガイドさんに宿泊先を告げるとバスの番号を伝えられたので荷物とプーを担いで建物の外へ。さすが南の島だけあって陽射しが眩しい。大きい荷物をバスの下に積んで乗り込むと、現地ガイドさんがパスポートの確認と帰りの航空券の回収に来た。なんと義母はパスポートをトランクに入れて下に積んでしまっていたようで、いったん外に出てトランクからパスポートを取り出していた。海外が初めてではないはずなんだが、パスポートは肌身離さず持っていただいたほうがいいのでは....。
やがて満員のバスは空港を離れて市街地へ向かう。リゾート地とはいえ道中は普通の集合住宅だの寂れ気味の店だのが並んでいたが、すぐに海が見えてきた。海の手前にはいかにもなリゾートホテルが立ち並んでおり胸が高鳴る。しかしバスがホテルロードに近づくにつれて車窓からは怪しげな看板が目に付き始める。曰く「東京桜坂マッサージ」だの「実弾射撃場」だの「回転焼肉」だの、どういうわけか日本語の看板。台湾に来たときもこんな感じだったが....。
何ヶ所かのホテルに寄ったあと、我々が宿泊する「アウトリガー」に到着。日本人に人気のあるホテルらしくずいぶん大勢の人が降りる。エスカレーターを上がってロビーへ。さすがのリゾートホテル、非常にいい雰囲気だ。少し待たされた後鍵を受け取り14階の部屋へ。今回はせっかくの親孝行旅行ということでちょっと奮発して*1一流のホテルの高層階確約コースにしたのだが、その甲斐あって部屋からの眺望は素晴らしかった。恋人岬こそ見えないが目の前には海が広がり、そして眼下にはグアムのホテルロードの中でも最も栄えているエリア*2が開けている。コネクティングルームなので義父母の部屋とも繋がっているのだが、義父母も部屋に喜んでくれているようで何よりだ。
早速Tシャツと短パンに着替えてハードロックカフェへ。私は機内食を1.5人分くらい食べたためそれほど腹も減っていなかったので、5人でサンドイッチを2人前注文する。そしてドリンクはいかにもなご当地ドリンク「チャモロ・オレンジ」なるものを頼んでみる。ところが届いたドリンクを飲んでみるとどうみてもオレンジの味ではない。伝票を見ると「CHAMORO PUNCH」と書いてある。また注文間違えられた....*3。よほど発音が悪いんだろうなぁ。へこむ。
出てきたサンドイッチはさすがアメリカンサイズ。2人前しかないのに全員が満腹になるほど堪能した。しかも美味い。ということで満腹の腹をさすりながらホテル内を散策する。
ホテルの裏手はプールになっており、直接ビーチに出られるようになっているのでまずは海をバックに記念撮影....しようとしたらプーがとっとと歩き出してしまい、妻がそれを追いかけていったため「私と義母」という組み合わせの写真を義父が撮影、という不思議な写真ができあがった。プーが進んでいった先にはちょっとした広場があり、プーの大好きなすべり台があったので大喜びで飛びつく。しかしどういうわけかのぼるところは階段ではなく梯子状になっていたのでプーは自力では登れない。私が担ぎ上げてやって滑ろうとするがどうも相当すべりが悪いようでズルズルとずり降りてくる。それでもプーは楽しいらしく何度も繰り返していたが、とりあえず今後の予定に支障をきたさない程度に切り上げて部屋へ戻った。以下次号。

*1:といっても資金の出所は妻だが....。

*2:ということは後から知った。

*3:新婚旅行のときにもそんなことがあった。