プー的チャイナビ その4〜君の名をよぶ パラリンピックと

もう旅行から1ヶ月以上経ってしまったのにこの旅日記は出発すらしていない(笑)。急がねば....。
ということでまだ8月末の話。パラリンピックのチケットは当日でも手に入るだろう、という気はしたものの、生来チキンな性格なもので「せっかく見に行ってもし入れなかったらどうしよう」という不安が頭をもたげるようになった。おりしもプーが「ぺきんおりんぴっくいくんだよね〜」と楽しみにしていることもあり(実際にはオリンピックは終わっているが)、これで入れなかったら父親としては非常に忸怩たる想いになるに違いない。ということでチケットの事前確保を試みることにした。
まずは国内での確保を目指すべく調べてみると、どうやら観戦ツアーはJTB、チケット販売はグロリアツーリストなる旅行代理店が取り仕切っているらしい。さすがに今更観戦ツアーを申し込むわけにはいかないのでグロリアツーリストのホームページを見に行くと、チケットの二次募集の締め切りが5月などと記されている。ありゃー、と思っているうちに数日後には新たなお知らせが掲載された。曰く、チケットの納品が間に合わないために日本での販売を断念し、在庫分については現地のツアーデスクで販売するとのこと。そして事前予約には応じないそうだ。これじゃ現地で当日券を買うのと何ら違わないじゃないか....(むしろその「ツアーデスク」なるものの営業時間内にわざわざ出向かなければならない分、余計手間がかかる)。
ということで日本国内向けのチケット入手は断念。それならば中国で販売されているものはどうだ、ということで調べてみると、中国銀行岡山県に本社がある地銀ではなく、中国の銀行)で販売されていることが現地在住の日本人の方のブログ等に記載されていた。「日本人でも購入できる」などと書かれていたのでよっしゃー!と思ったが、よくよく調べてみると中国銀行にアカウント*1を持っている人が対象らしい。それならば東京にある中国銀行の支店で手続ができないか? と思ってみたが、どうも中国国内に郵便物が届く住所もある必要があるそうだ。どうやらネットで予約すると引換券みたいなものが郵便で届き、それを持って中国銀行北京市内の支店で引き換えないといけないらしい。それじゃあ北京につてがないとどうにもならん....。
あるいはその支店の窓口で購入することもできるようだが、折悪しく我々の滞在が金曜深夜到着、月曜早朝出発なので北京滞在は土日になる。土日に銀行が開いているかどうかよくわからない上に、そもそもそれだって結局現地で購入するということは変わらない。
これはいよいよ八方ふさがりだ。そうこうしているうちにもネット等では「パラリンピックチケット大人気」「鳥の巣や水立方はほぼ完売」などと報道されている。この様子では本当に当日券は手に入らないかもしれない。焦りは募る一方だ。こうなったら人様の親切心におすがりするしかない。ということで妻に「中国語の先生に頼んでもらえない?」と頼んでみたところ、中国語の先生は西安の方なので北京につてがあるかどうかはわからないとのこと。しかし妻の大阪在住時代の先輩で北京に友人がいる方がいるので、その先輩に連絡をとってもらうことになった。ほどなくお返事をいただき、チケットは人気があるので取れるかどうかわからないが、やってみてくださるとのことだった。
そして数日後、無事チケット確保の連絡をいただく。さすがに鳥の巣や水立方は取れなかったそうだが、それでもオリンピック公園内のホッケー場で開催される5人制サッカーのチケットが取れたそうだ。素晴らしい! これで試合が見られる! そしてプーに鳥の巣を見せてやることができる! チケットを取ってくださったスティーブン氏と、間で話を通してくださった妻の先輩と、そして妻には心から感謝した。これで一安心だ....。

*1:通常の銀行口座のことなのか?とも思ったが、必ずしもそうでもないらしい。