長い夜

今日はあまり品がいいとはいえない話題も含まれているので、お食事中の方は読まないほうがいいかもしれません。


月曜日の夕方にプーが立て続けに2度ほど嘔吐したのだが、その後もニコニコとご機嫌のようなので「何かの拍子にむせたかな」とあまり気にも留めずにそのままにしておいた。
ところが火曜日の夕方、終業時刻を回って「さあ今日も残業だ」と思っていると妻からメールが入り、どうやらプーの様子がおかしいとのこと。一日中ぐずっている上に下痢がひどく、今しがた嘔吐したという。とりあえず寝付いたとのことなので翌日医者に連れて行こう、という話になったがその矢先「また嘔吐した」とのことで、取り急ぎ仕事を切り上げて帰宅した。
家に帰るとプーは寝ていたが、どうも熱もあるようなので大急ぎで病院に行くことにした。市立病院に小児科と内科の夜間救急外来があるので車を飛ばし、診察を受けるとやはり「嘔吐下痢症」の可能性が強いとのこと。とりあえず1日分の薬をもらい、翌日地元の小児科に行くことになった。
とりあえず入院加療が必要なものではなさそうなのでちょっと安心して家に帰り、今日一日でプーが汚してしまった山のようなベビー服を洗濯することに。「チビクリン」に漬け置きしてしてあったのを手洗いした後、隣の家に向かって手を合わせて詫びながら洗濯機を回す。その間妻はプーに吐き気止めの坐薬を入れるべく格闘していた。私が33年生きてきて経験したことが(たぶん)ない坐薬を、わずか10ヶ月のプーが先に経験するとは....。なんだか人生の経験値において敗北した気分だ。
洗い終わった服やらシーツやらを浴室乾燥機にセットし、とりあえずこの夜は緊急時にすぐ対応できるように和室で家族3人で寝ることにした。
とはいえプーの下痢は相変わらず続いており、そのつどオムツを替えてやらないといけないのでちっとも眠れない。妻は翌日自動車教習所の卒業検定を控えていてあまり寝不足にするわけにもいかないので2時過ぎに寝室に移り、それからは私とプーの長い夜が始まった。
2時40分頃にまたやらかしたのでオムツを替えてやろうとして、その最中にまたもやらかしたので我が家に最後に残ったシーツがついに被害にあってしまった。そしてベビー服もいよいよ最後の1枚。プー自身は熱のせいか、起きているか寝ているかわからない状態で終始ぐったりしているのでとりあえずオムツ替えと着替えを済まして風呂場に直行。ベビー服は洗面器につけておけばいいとしてシーツをどうするか。さすがにこの時間に洗濯機を回すわけにもいかないし....と困っていたところに、そういえばベランダにプラスチックのたらいを置いてあったのを思い出した。何年か前に「法政オープン」というクイズ大会に行ったときに貰ったもので、捨てて帰るのも何なので必死こいてもって帰った*1のに今まで使われる機会がついぞなかったが、ついに日の目を見た! リバティの皆さんありがとう! と感謝しながらベランダから埃だらけのたらいを取り込み、午前3時だってのに泣きながらたらいとシーツを冷水で手洗いしていた。おそらく日本人でこの時間に起きている人はかなりの割合でフィギュアに釘付けだったんだろうが、さすがにその元気もなく洗濯が終わったら大急ぎで布団に潜り込んだ(が、また30分後に起こされた)。
結局この日は2時間くらいしか眠れず、寝ている間にもオムツ替えの夢を見る始末。翌日は午前中休みを取ってプーを近所の小児科に連れて行くことになった。ところが朝プーが寝ているのをいいことにフィギュアの再放送を見ていたせいで、行ってみたら大混雑。ようやっと診療をすませて会計を待っていると、卒検を受けているはずの妻がなぜかロビーの入り口に....。どうやら黄信号で左折しようとして速攻でブレーキ踏まれて終わったそうだ。仕方ないよ、これだけ心配事を抱えてりゃ。
ということでとんでもない運気の日だった。ひとつだけいいことがあったとすれば、ローソンでスポーツ新聞を買ったらペットボトルのお茶が当たったくらいだ。
幸い医者でもらった薬が効いたのかその後プーはだいぶ快方に向かってきた。やっぱり今まで薬知らず医者知らずできたので薬もよく効くんだろうなぁ。

*1:その日は負けたあとすぐに会場を辞して後輩の結婚式二次会に途中合流したんだが、いよいよ新郎新婦のお開きの挨拶というときに突然たらいを抱えて登場して大いに顰蹙を買ったもんだ。その後三次会を経て帰宅したんだが、よく途中で捨てなかったもんだ。