ウィルス騒動 その1

事の起こりは先々週の土曜日の朝。久々の休日で朝寝を貪りたかったのだが7時過ぎにプーが目を覚まし、プーに手を引かれてリビングに連れて行かれる。座椅子に座って半ばうつらうつらしていると突然プーが口をもごもごし始め、ミルクを戻してしまった。
この時点で真っ先に疑ったのは「誤飲」。前の日の夜は慌しくてプーが散らかしたリビングを片付けないまま寝てしまったので、何か飲んでしまったのではないか....。慌てて子供の医学書を引っ張り出して誤飲について調べてみたが、苦しがる様子もなく機嫌がよければ放っておいてよさそう。苦しがるどころかニコニコしているのでとりあえず様子を見ることにしたがしばらくしてもう一度戻す。これはもしや嘔吐下痢症か? ということで起きてきた妻と相談。本当はこの日は朝から保育園の見学に行く予定だったんだが、見学は妻に任せて私はプーを医者に連れて行くことにした。折悪しくいつもの行きつけの医者は第3土曜日が休みなので近所の別の医者に行くと幸いすいておりすぐに観てくれた。状況を説明すると「とりあえず吐き気止めの座薬と、喉がちょっと赤くなっているので炎症止めと整腸剤を出しておきますので、月曜日にもう一度来てください」とのこと。ウィルスの検査とかしてくれないのか....と思ったがよく考えたらまだ下痢は発症していないので仕方ない。薬を貰っていったん家に帰りプーに座薬を使って妻の帰りを待つことにした。
薬が効いたのか嘔吐は昼には治まったが案の定入れ替わりに下痢を発症。こりゃ悪くするとロタウィルスかな〜と昨冬の大騒ぎと思い出しぞっとする。結局土曜日の昼過ぎから日曜日にかけてはプーはずっと体調もすぐれず、薬が効いているせいかずっとうつらうつらしてたまに目をさませばぐずる、という繰り返しだった。
そうこうしているうちに日曜日の夜あたりから私もやや調子が悪くなってきた。どうも夜に食べたものが腹の中でこなれない感触。これはきっとプーから伝染ったかな....と思っていると日曜日の深夜に全身の倦怠感と吐き気に襲われる。どうやら熱もありそうだ。こりゃいかん。幸い月曜日はキャンセルや代替がきく仕事しか入っていなかったので、朝熱が下がってなければ休む決意をして眠れぬ夜をすごした(多少は寝たけど)。
で、月曜日の朝。熱を測ると案の定39度近い。これは休むしかない、と心を決めて職場に電話できる時間まで再度一眠りする。8時半近くに布団を出てリビングに行き妻に事情を説明。....しているうちに、最近半開きのドアを閉めるのが大好きなプーが私が開けっ放しにしたドアを閉めに行く。そしてドアから戻る途中にプーがこけたらしい。私はその瞬間は見ていなかったんだが、プーを抱き起こした妻が「痙攣してる!」と叫んだ。慌てて見るとプーが引き付けを起こしており顔色も土気色をしている。大急ぎで119番に電話して事情を説明し、救急車に来てもらうことにした。その間にプーが液状爆弾を投下して周囲に甚大な被害をもたらし、私が処理しているうちに早くも救急隊員到着。プーはほぼ全裸、私はTシャツにトランクスという情けない姿で救急隊員に事情を説明して、大急ぎでプーに服を着せて妻がプーを抱きかかえて救急車へ。私はプー爆弾の始末をしたあと身支度をして車で後を追うことになった。以下次号。