はじめての海外旅行 その6

帰国から1ヶ月以上経っているのにまだグアム到着日の午後という遅筆ぶり。妻には「こりゃ終わらんな」と呆れられているが、ぼちぼち続けていこう。
今宵のメインイベントは「チャモロビレッジ」で行われるナイトカーニバルだ。チャモロビレッジというのはチャモロの民芸品だの食べ物だのの店が集まった一角らしいんだが、毎週水曜日の夜にはナイトカーニバルと称して音楽演奏だの縁日だの、ちょっとしたお祭りのようになるらしい。そして奇しくもグアム到着は水曜日。これは行くしかあるまい。ということで休憩もそこそこに5人連れ立って出かけることにした。
幸いホテルのすぐ前がメインストリートで、そのバス停から直通バスがあるのでしばしバスを待つ。さしもの南国も少しずつ夕闇に包まれ、街に灯が点るが空気はまだ暖かい。いい雰囲気だな〜。何となく台湾で感じたような心地よさだ。しかしなかなかバスが来ない。妻がコンシェルジュに聞いたところでは「バスの来る時間はわからない」というアバウトな回答だったのでいささか不安を覚えながら待つ。同じ目的とおぼしき日本人観光客(たぶん)も大勢集まってきて、そのうちに「チャモロエクスプレス」とカタカナで大書した横断幕を掲げた大型バスがやってきた。早速乗り込み並びの席を確保するが、どういうわけか窓には濃いスモークが貼ってあり見晴らしはあまりよくない。そして冷房が強くて寒い。私は寒さはあまり苦手ではないのでTシャツに短パン、サンダルといういでたちでやってきたんだが、さすがに寒い。もう若くないのかもしれん。
バスはリゾートホテル街を抜けて走る。しかしスモーク越しに見る街並みは....意外と栄えていない。スモークのせいで余計に暗く見えるのかもしれないが、ホテルはともかく居並ぶ店がいまひとつ場末感が漂っている。我々が宿泊したホテルの近辺だけがひときわ綺麗に栄えている、という感じ。そのうちバスはホテル街を抜けて近郊地帯へ。そしてプーは眠りに落ちる。外の暗さがスモークのせいだけではなくなった頃、目的のチャモロビレッジ到着。早速降りてみると地元の(たぶん)バンドが大音響でYMCAを演奏している。そして踊る地元の(たぶん)人々。お祭り独特の賑わい。漂う食べ物の匂い....。
プーも目を覚ましたのでとりあえず5人であちこち見て回る。いかにもな地元の衣料品や独特のみやげ物から日本の縁日でもありそうなオモチャ、美味しそうなフルーツなど、魅力的な屋台だらけだ。しかし想像以上に広く、何も買わないまま半分回ったところで食事にすることにした。チャモロ料理の屋台に長蛇の列ができていたので並んでみる。肉料理2種類をチョイス、それに掻揚げのようなものと野菜とレッドライス2スクープがついて確か6ドル。バーベキューリブのようなものを選んでみたがこれが美味い! 義父母はまだそれほど空腹ではないようで親子3人で平らげる。プーもまぁそれなりに食べてくれて一安心だ。
しかし列に並んだ時間が長かったので食べ終わった頃には終バスの時間が迫っていた。慌てて残り半分を見て回る。可愛らしい子供服などもあったのだがゆっくりと品定めをする時間もなかったので結局ろくすっぽ買物もせず*1、帰りのバスに乗り込んでホテルへ戻る。もっとゆっくり見て回りたかったな....。
部屋の前で義父母と別れ、抵抗するプーを風呂に入れてそろそろ就寝の時間だ。困ったことに部屋はツインルームだったのでプーをどうするかが問題。とりあえずフロントに頼んでベビーベッドを持ってきてもらったが、もうプーはベビーベッドで満足できるサイズではなく、ちょっと寝返りを打つだけで柵にぶつかってしまう始末。やむなくベッドのひとつを壁際まで引きずり、壁と大人の間にプーを挟んで転落しないようにして眠ることになった。とりあえず初日の夜は妻とプーが同衾することになったので、私は大きいベッドで大の字で一日の疲れを休めた。ということでやっと初日が終わり以下次号。

*1:義母がミカンを1ドルで買ったくらい。このミカンも見た目は青かったがなかなか美味しかった。