はじめての海外旅行 その7

初日の夜はプーが目を覚まして妻がミルクをあげている....のを夢うつつの中で覚えているんだが基本的にはゆっくり寝ることができ(ごめん妻)、2日目の朝はさわやかに起床した。
窓のカーテンを細く開いて眼下の景色を眺めているうちに妻とプーも起き出してきたので活動開始。この日は妻の両親はオプショナルツアーで恋人岬などを巡るツアー*1に参加すべく別行動で、どうやらすでに出発している模様。ということで3人で着替えて朝食へ。
今日の朝食はホテルの1階のレストランでバイキングだ。ミールクーポンを1食分だけ注文していたのでそれを使う。プーはまだ無料なのでバイキングは意外と安上がりなのだ。メニューはいかにもアメリカの朝食!....と思ったらどういうわけか素麺とか味噌汁とかもある。さすが日本人が多いホテルだな〜。実際平日ということもあって客のほとんどが日本人だ。そしてプーが素麺を食うわ食うわ。例によって私と妻が代わる代わるプーに食べさせていたんだが、素麺ばかりバクバク食べる。昔に比べればきれいに食べるようになっているので我々も比較的落ち着いて食べられたのだが、プーは腹いっぱいで満足したのかここで爆弾を投下。プーにとって初めての海外爆撃を決行した(そういえば飛行機の中でもいちど空爆を敢行していたが)。慌ててプーを抱えてトイレへ。男性トイレにもちゃんとオムツ交換台が設置されている。さすが一流ホテルというべきかさすがアメリカというべきか。無事爆弾処理を終えて食事も切り上げ。美味しかった〜。
部屋に戻って水着に着替え、今日はプールとビーチに行くことにした。プーには日焼け止めを塗りたくり、水遊び用のオムツに履き替えていざ出発! プールサイドでタオルをレンタルし、デッキチェアを2つ確保したが、どういうわけかプーがあまり乗り気ではないようだ。シャツを脱がすのも嫌がって泣き喚く。仕方が無いのでプールを一時断念してビーチに行くもののやはり嫌がる。去年の秋に鴨川に行ったときには喜んで砂浜を歩き回っていたんだが、ここでも泣きじゃくる。
やれやれ....と思っているとどういうわけかビーチにちょっとしたおもちゃの家があり、プラスチックの熊手だのバケツだの、砂遊びのおもちゃがばら撒かれている。さすがサービスがいいな〜と思ってプーを連れて行ってみたが、これが実は罠だった。バナナボートのレンタル小屋から見ていたおじさんがやってきて、「オカネイルヨ」と片言で通告してきた。しかし既にプーはおもちゃの家に入り込んで砂遊びを始めている。もう逃げられない。砂浜で蟻地獄に捕われた蟻みたいなもんだ。値段を聞くと4ドル50セント。ポケットからなけなしの5ドル札を払い*2、名前と部屋番号を伝えていつまで遊んでいいかと聞くと一日中とのこと。ま、仕方ない。
プーはというとよほどその家の中が気に入ったのか、あるいは陽射しをさけたかったのか知らないが家の中で砂をいじるという暗い遊びを繰り返している。我々があの手この手で誘い込もうとしてもなかなか誘いに乗らない。外は常夏の太陽が照り輝いているというのに....。いつしか我々はそこを「引きこもりハウス」と名づけ、代わる代わるプーを見ながら多少ビーチ遊びを楽しんだ。とはいえ一人ずつで海に入ってもそんなに楽しいわけではなく、早々に切り上げることにした。現金なもので帰るとなるとプーはホイホイ出てくる。帰り道にまたプールを通ったらちょっとしたウォータースライダーがあったのでプーを誘ってみたが猛烈に拒否された。仕方が無い。まだ新しい場所に緊張しているんだろう。明日はもうちょっと水遊びをしてくれることを期待しつつ部屋に戻った。以下次号。

*1:無料なので参加したかったんだが、さすがにプーに何時間もの団体行動は耐えられないと思って我々3人は不参加にした。

*2:もちろん小遣いがそれしかなかったわけではないが、ビーチでドリンクでも飲もうかと思ってポケットに5ドルだけ入れて出てきたのだ。さようならクリームソーダ....。