うちの王子ラスベガスに行く その8

いよいよ出発当日。昨晩あまり寝付けなかったのと、フライトが18時45分と遅い時間ということもあってのんびり起床する。プーは午前中から興奮して「はやくいこうよ〜」と騒いでいる。しかしあまり早く行き過ぎても仕方が無いだろう。ということで14時半ごろ出発。いつも海外に行くときはターミナル駅から快速エアポートで成田空港に出ているのだが、快速が1時間に1本でちょうどいい時間帯の列車が無かったので、最寄り駅から私鉄に乗って京成線に乗り換えて行ってみることにした*1。最初はすいていて良かったのだが、成田空港行きの特急がえらく混んでいたのが大誤算。荷物を少しでも減らすべく長袖を羽織っていたのだが、9月中旬はまだ暑く、車内の暑さもあって汗だくになってきた。大荷物を抱えてプーの手を離さないように四苦八苦しているがプーはいかにも眠そうだ。見かねたのか、座っていた女性が途中で席を替わってくれた。ありがたい....。座ってまもなくプーはおやすみモードに突入。できれば飛行機に乗ってから寝てもらいたかったのだが....。
16時過ぎに成田空港駅到着。いままで海外に行くときはいつも第2ターミナルだったが、今回は第1なのでちょっと勝手が違う。出発ロビーに着くと思ったほど混んでいない。とりあえずSQのカウンター付近に座るところを確保し、妻とプーと機内持ち込み荷物を置いてチェックインカウンターへ。前日のうちにオンラインチェックインをしておいたので余裕....のはずが、やけに時間がかかる。どうやらLAX−LASのAAの席がなかなか取れないらしい。まとめてチェックインしようとしたのが悪かったのか? 結局AAのほうは3人離れ離れの席となり、「現地で席の変更ができるかもしれないので、申し出てみてください」とのこと。やれやれ。この時点ですでに16時40分過ぎ。とりあえず妻とプーを残して大急ぎでソフトバンクの携帯電話レンタル窓口に向かう。しかしこれが意外と遠いうえにわかりにくい。手続を済ませ、妻とプーと合流してから近くの店に入ってサンドイッチで軽く腹ごしらえ。妻がAUのレンタル手続きに行っている間にMK夫妻に電話とメールの通信テストをし、これから出発の旨を連絡する。地球を3分の1周した向こうにいるとは思えないほどビビッドに話ができる。便利になったものだ。MK夫妻は今日一日はカジノで稼いだようだ。我々も見習えればいいのだが。
食事を済ませ、AUのレンタルも無事終わったので今度は両替。幸い近くに銀行があったので両替をしている間に、プーが警備員?のおじさんに愛想を振りまいて「なりなび」とかいう子供向けの小冊子をもらっていた。北京に行ったときも荷物チェックのおじさんに愛想を振りまいていたのを思い出す*2。プーも旅慣れてきたものだ。
そんなこんなでもう時間が無い。私は旅行に行く前の高ぶった気持ちで空港にある店を見て回るのが大好きなのだが、今回はその余裕も無く出国カウンターへ。ところがここは長蛇の列。ロビーはあんなにすいていたのに、どこから沸いてきたのか....。そのうち出国ゲートの向こうから係員が「シンガポール航空12便御搭乗のお客様、お急ぎください〜」と案内しはじめた。この状態でどう「急げ」というのか....。どうにもならんわい。「シンガポール航空12便御搭乗のお客様いらっしゃいますか〜」慌てて手を挙げるが、別に先に通してくれるということもなさそうだ。しかし自分たちより後ろにもちらほら手を挙げている人がいたので、どうやら我々が最後というわけではなさそうだ。
いよいよ我々の番。まずは妻が「先に行っているからあとから追いかけてきて」と言い残してプーが2人でカウンターへ。続いて私も出国審査が終わり、カウンターを抜けると妻とプーがパスポートをかばんにしまっているところだった。どうやら追いかけるまでも無いようなので3人で46番ゲートまで走る。よりによって遠い....。途中でペットボトルの水を1本だけ購入してまた走る。なんとか間に合ったようだ。プーも「まにあってよかったね〜」などと一人前のことを言っている。幸いここは3人並んだ席だったので窓側から妻・プー・私の順に座り、荷物をしまっているうちにあっという間に出発の時間に。さあいよいよ10時間のフライトだ! 

*1:時間はこっちのほうが余計にかかる。

*2:大人たちが荷物をX線装置に通しているのを見て、プーも自分が背負っていたリュックを通していたのだが、その仕草が実に可愛らしく、北京空港のおじさんも笑いながら見ていた。子供の可愛らしさというのは万国共通なんだな、と思ったものだ。