うちの王子ラスベガスに行く その20

1年半も前の旅行記を今頃書いている怠惰をお許しください(笑)。
さてレッドロックキャニオンのビジターセンターに到着。ビジターセンターというのはこの手の自然豊かな観光地によくある、案内施設とお土産屋、トイレなどを兼ね備えたちょっとした建物だ。残念ながら現在改修中ということで、このときはプレハブ小屋のようなところだったが、後で現地を案内したホームページを見るとずいぶん立派な建物が出来たようだ。
ここでちょっとした事件が起こる。今回日差し対策に用意したサングラスは、通常の度入りメガネにマグネットで度のない色つきガラスをくっつけるタイプのものだったのだが*1、ビジターセンターの建物に入ってその色つきガラス部分を取り外したとたん、突然壊れてしまった。どうやらビスが飛んでしまったらしい。幸い室内だったので足元をずいぶん探してみるが結局見つからずじまい。幸い色ガラスそのものやフレーム部分に破損はないのであとで修理すれば使えそうだが、とりあえずこの場ではビスが無いので使い物にならない。メガネとしてはきちんと使えるので最低限の行動に支障は無いのだが、日差し対策としては無力になってしまった。
本当はこのビジターセンターでゆっくり展示を見たり土産を物色したりしたかったのだが、ビス探索にかなり時間を食ってしまったので大慌てで適当に自分用・プー用・両親用の土産を適当に見つくろって購入。まぁ結果的にここで自分用に買ったTシャツはけっこう気に入っているのでよかったのだが、両親用は本当に適当になってしまった(笑)。しかし前にも書いたとおり私はお土産屋を見るのが大好きなので、ここで駆け足になってしまったのは返す返すも残念だ。
この先にはトイレは無い*2のでプーを連れて用を足し、駐車場に戻って自動販売機でジュースでも購入しようとして品定めしていると、同じく観光客とおぼしきアメリカ人のおじさんに声をかけられた。どうやら私が自動販売機の使い方がわからず迷っているとでも思ったんだろう。このあたりの親切さはさすがアメリカ人だ。それを皮切りにしばしそのおじさんとMK夫妻と我々夫妻で談笑....といいたいところだが、実際にはおじさんとMK夫妻と妻の4人が談笑しており私は半ば蚊帳の外の状態。もちろん皆が意地悪をして蚊帳の外に置いていたわけではなく、単に私の語学力が不足していたということだ。かろうじて「Osaka」という単語が聞き取れたのでどうやらおじさんは大阪に行ったことがあるらしい。それで日本から来た我々と話が盛り上がったということ、らしい。私が3歳から習っていた英会話はいったい何だったんだろう....と静かに落ち込みながら自動販売機にドル札を投入し、日本で見たことの無い怪しげなジュースのボタンを押す。
まぁしかし、M氏は公私含めて海外経験が豊富、K嬢もM氏ほどではないにしても海外に多く行っておりさらに英会話も習っているのだから、おそらく平均的な同年代の日本人よりははるかに英語が堪能なわけで、妻だって私よりは海外経験豊富だし中国語の勉強もしているんだから(←あまり関係ないかも)....と自分に言い訳をしながら、それでもこの時は「日本に帰ったら英語勉強しようかな....」なんてことを考えたりもした。この時にそう考えたのは確かだが、と同時に、これまで自分が海外に行くたびにそのようなことを考え、そしてその思いはいつも成田に着くと同時に雲散霧消しているという事実もまた認識していた。*3

*1:私はかなり視力が低いので、度入りのものでないと何の役にも立たない。とはいえ日常めったにサングラスなど使わないので、高い金を払って度が入ったサングラスを作るのも無駄なので、メガネとしても普段使いできるようにこのタイプのものを使っているのだ。

*2:自然のトイレならいたる所にあるが、さすがに気が引ける。

*3:つまり本気でやる気はさらさらないってことだ。