ウィルス騒動 その7

さて簡易ベッドを畳んで返却して一日が始まる。プーもどうやら機嫌はよさそうだ。そのうち食事が配られたが今日もあまり食欲がないようであまり食べてくれない。仕方がないから残りは私がいただく。私の朝食はプーの残りと昨日買っておいたウィダー。ちょっと物足りないがまあいいだろう。朝食にはデザートがついていなかったので、売店でゼリーを買ってきて薬を振りかけて食べさせようとするが、やはり薬の味がするのかこれも食べてくれない。とはいえ薬混じりでは私が食べるわけにもいかず。
そのうち隣のベッドでテレビをつけたらしくカーテン越しに「わんパーク」の音が聞こえてくる。プーも見たがっていたのでこっちもテレビをつけてやるとしばらくは大人しく見ている。2歳まではテレビを見せないほうが、という意見もあるようだが、こんな元気な子供がベッドで行動の自由を奪われている状況ではテレビにすがるよりない。っていうか2歳までテレビ見せないっていうのは働く親にとっては不可能だよ....。しかしそのうちプーもぐずりだし、ひとしきり騒いだあとに寝てしまった。いつもはこんな時間に昼寝なんかしないんだが、やはり多少は薬が効いているのか?
ということで穏やかな時間が訪れたので洗濯や自分の昼食の買物などを済ませ、カーテンを閉めてしばらく本などを読んで過ごす。本当はNHKで学生合唱コンクールを放送していたので見たかったんだが、プーも寝てることだしテレビも只ではないので*1大人しくしていた。
ところがプーの隣の男の子と、プーの向かいの兄妹の上の男の子が年齢が近いということもあってどうやら意気投合したらしく、大声でしりとり遊びなどを始めた。親も注意する気配がない。こっちは子供が寝てるのに....。よほど文句のひとつも言おうかと思ったが、まぁ昨日の夜はプーが泣いて迷惑かけたしお互い様かな、と思ってそのままにしておいた。幸いプーも気にせず寝ているし。
しばらくしてプーが目を覚まし、医者の巡回。「退院できます」という言葉を期待していたんだが残念ながら「もうちょっと様子を見ましょう」とのこと。同室の兄妹は退院の許可が降りたらしく両親が慌しく片づけをしている。そうこうしているうちに昼食の時間だ。今度はずいぶんよく食べた。お粥はどうも口にあわないようで(確かに、家で作っていたお粥に比べると味はずいぶん劣った気がする)だいぶ残したが、おかずは完食。だいぶ食欲も戻ってきたかな?*2
食後に妻からメールが届き、私の両親から「今から見舞いに行く」という電話があったとのこと。そしてそれからまもなく両親がやってきた。どうやら途中の乗換駅で電話したらしい。何とせっかちな。そして何故か「見舞い」と称して米、リンゴジュース、駅弁などを持ってきてくれた。謎だ。*3せっかく見舞いに来てくれたのにプーは母がだっこすると火がついたように泣き出した。まぁ半年近く会ってなかったから「知らない人」同然なんだろうな....。4人部屋なのであまり大声で話もできず、結局30分ほどで両親は退散。
それからしばらくして妻が到着。プーも嬉しそうだ。看護師さんの巡回のときにプーの入浴の許可を貰ったので浴室に向かい、プーを風呂に入れてやる。久々の風呂でプーもさっぱりしただろう(ずいぶん泣いていたけど)。
その後はしばらく家族でのんびり過ごし、プーの夕食を無事済ませて消灯直前に退散。外はえらい雨だったが途中コンビニでビッグコミックオリジナルを購入して*4帰宅する。
とりあえず妻に帰宅報告のメールを送り、パソコンを立ち上げてメールチェックすると高校時代の友人からプー見舞いのメールが届いていた。妻のホームページで知ったとのこと。心遣いが有難かったなぁ。ということで再度ここで感謝の念を記しておこう。
前の晩あまり眠れなかったので早々に床に就いた。以下次号。

*1:1枚1000円のカードを購入し、一定の時間ごとに度数が減っていくシステムになっている。洗濯機や乾燥機なんかもこのカードで使うようになっているので洗濯に行くときは一度テレビを消さないといけない。

*2:その後大量の液状爆弾投下。

*3:本来ならばこの週末に子供を連れて遊びに行くことになっていたので、おそらくはそのときの土産の品として用意していたんだろう。

*4:病院の売店にはなぜか最新号のひとつ前のものしか置いていなかった。発売日が過ぎていたのに、何故?