うちの王子ラスベガスに行く その4

正直なところいままで自分はラスベガスにはほとんど興味は無かった。数年前までは、20年以上も前に読んだ「成田ベガス殺人空路」とかいう小説と、どこかの政治家が何億だか負けたとかいうくらいの知識しかなく、自分のような小市民には無縁の殺伐とした街という印象があり、行きたいと思ったことはこれっぽっちもなかった。
数年前にM氏がラスベガスに旅行した際に旅行記をホームページで掲載してくれたのでそれを読み、またさらにそれから何年か後にはラスベガスを題材にしたクイズ企画で豊富な映像を交えてラスベガスを紹介してくれたので、意外と明るく楽しいところなのかな、というイメージに多少修正されていた。
そして今回この話があってガイドブック等を読んでいると、意外とというよりも非常に楽しそうなところだな、と認識を新たにした。カジノも鉄火場的イメージではなく治安もよさそうだし、それ以外の見所も豊富なようだ。少し街を離れればアメリカならではの景観的名所にも行けるらしい。今までの海外旅行ではテーマパーク*1か街*2。かビーチリゾート*3しか行ったことがなかったので、せっかくなので大自然にも触れてみたい。いろいろ希望は膨らんだ。
できることならばグランドキャニオンに足を伸ばしたかったが、飛行機が大きくても29人乗りとのこと。うーん、高いところは大の苦手だが、なんとか我慢できなくもないかな....と思ったが妻*4にあっさり却下される。ならば陸路で、と思ったが、朝6時に出発して23時頃ホテルに戻ることになるらしい。さすがにプーは耐えられまい、ということでグランドキャニオンは泣く泣く断念。幸いMK夫妻がレンタカーを借りてくれて近郊なら案内してくれるとのことだったので、ラスベガスから車でほど近いレッドロックキャニオンかバレーオブファイアーあたりを候補にすることにした。
今回の旅の最大の課題は「プーをいかに楽しませるか」という点だ。私も妻も基本的にはどんなことでも楽しもうという性格だし、頼りになるMK夫妻もいるのだから、どこに行っても私と妻はたぶん楽しめるだろう。しかしプーはそうはいかない。あまり子供を尊重しすぎるのもどうかと思うが、今回は大人の都合に付き合わせてラスベガスまで行くのだから、プーには多少なりとも楽しんでもらいたいのだ。
そういう目で改めてみてみると、4歳児でも楽しめるアトラクションというのは意外と少ない。ショーも大概は5歳以上からとなっているし、体力系のレジャーも当然無理だろう。そして肝心のカジノも21歳未満は禁止らしい。禁止といっても親がカジノで楽しんでいるときに膝の上に座らせるくらいはいいだろう、と思っていたが、そんな甘いものではなく、原則カジノは立ち入りすら禁止とのこと。そりゃ困った....。ちょうどこの頃プーを近所のゲーセンに連れて行ったときにビデオルーレットで遊ばせたら7連続くらいで当てていて*5、こりゃ意外と才能あるかな、と思っていたのだが。
プーには「ラスベガスはゲームがいっぱいあるよ」と言ってあったので今更期待も裏切れない。ということで少なくとも「サーカスサーカス」の屋内遊園地と「エクスカリバー」のゲームセンターは行くことにしよう、ということになった。これは交通の便がいいので我々だけでも行けそうだ。ということで2日目はMK夫妻と一緒に近郊の景観的名所、3日目は我々一家で中心部を巡る、という方向がなんとなくまとまった。

*1:フロリダのウォルトディズニーワールド。

*2:ナッソー、台北、北京

*3:グアム、バハマ

*4:飛行機ぎらい。

*5:といっても赤黒にしか張っていないが。